まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。

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▼仙台フィル 復興チャリティー・コンサート      2011/06/19 (日) 
▼小金井市民交流センター大ホール音響体験会      2011/05/22 (日) 
▼ 日フィル 定期演奏会 第630回 東京定期演奏会 サントリーホール      2011/05/21 (土) 


 仙台フィル 復興チャリティー・コンサート

2011年6月19日(日)
開演:15:00

会場:大宮ソニックシティ

指揮者:山下一史
仙台フィルハーモニー管弦楽団と日フィル有志


シベリウス:交響詩「フィンランディア」
ショパン:ピアノ協奏曲第1番
〜休憩〜
ドボルザーク:交響曲第8番
<アンコール>
エルガー:エヌグマ変奏曲《ニムロッド》

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NHKニュース おはよう日本で放送されました。
サイト内の画像の PLAYボタンを押すと動画も見れます。(小山さんがショパンを弾いてます)

2つの動画は、それぞれ微妙に違う内容になってます。

全国放送=>こちら
埼玉放送=>こちら
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まず、皆さんへお詫びをしなければと思います。
このコンサートは主催者の意向で開演前にソリストの名前を公開出来ない事になっていました。
ただ、大宮でのコンサート、仙台フィル、東北震災のチャリティーコンサート、実力派ピアニストとのチラシから、ピンと来ました。この条件を全てクリアーするピアニストと言えば、もう言うまでもありませんね。
そんなことで地元では口コミで小山さんの事が認知されていた様です。
小山さんは無償の出演ですが、現在行っている被災地での活動と、本当に頭の下がる思いです。
大宮と言えば僕の家からはかなり遠方で片道約2時間のコースです。
ソニックシティは大宮駅から徒歩10分程度の距離にあり、とてもモダンで大きなホールです。
まずは手にしたパンフレット。念のためソリストを確認した所、やはり小山さんでした。
開演に先立ち指揮者の山下さんより本日のチャリティーコンサートへ来て頂いた皆さんへのお礼の言葉と、ソリストの小山さんの紹介、そして応援に駆けつけてくれた日フィルのメンバー10人のお話がありました。
そして前半1曲目のシベリウスのフィンランディアが演奏された後に小山さんのショパンが演奏されました。
小山さんは赤に近いピンク色の模様をあしらったレース状のドレスにもうひとつ、赤のドレスが合わさった素敵なドレスです。小山さんのショパンの1番はもう言うまでもなく素晴らしい演奏で、演奏が始まった時点から小山ワールドの世界へ導かれました。特に第2楽章はとても叙情的で美しいショパンでもうそれだけで大満足でした。そしてフィナーレは指揮者の山下さん。そして日フィルのメンバーを交えた仙台フィルの皆さんとの素晴らしい共演で幕を閉じました。
休憩時間に観客の皆さんから聞こえてきた言葉から、やはり小山さんお目当てで来ている方もかなりいましてソリスト非公開ながら大宮の皆さんには周知のソリストであった事が分かりました。
今半はドボルザークの交響曲第8番でしたが、これがまた素晴らしい演奏で逆境に負けず頑張っている仙台フィルの皆さんならではの感動的な名演奏でした。アンコールはエルガーのエヌグマ変奏曲《ニムロッド》でしたが、これがまた美しく感動的で指揮者の山下さんの素晴らしさと日フィルのメンバーを交えた仙台フィルの皆さんを心から称える事の出来る名演奏でした。
全ての演奏が終わりホールに出ると物凄い人が、そうです。募金活動があったのですが、小山さん人気はここでも発揮され、サイン会の様な雰囲気で沢山の方が募金と共に小山さんと握手や会話を楽しまれていました。
このパワーがあれば、間違いなく日本は復興出来ると思います。
仙台フィルの皆さん、そして被災された皆さんの一日も早い復興を願う次第です。



このコンサートをお聴きになられた方がいましたら、是非感想をお寄せください => こちらです

今日のお勧めの1枚<クリック>





新幹線の止まる大宮駅

とても大きな駅です



駅前もとて開けています




中央のビルが大宮ソニックシティ




大宮ソニックシティに着きました

案内ボード



とても立派なホールです



1階から2階への階段




大きな窓があり明るい間取りです



2500席の大ホールです

音の響きが素晴らしいホールでした



勿論、満席でした!




地元FM放送局です




このざわめきは何だろう?

この先に小山さんたちの募金活動が・・・



終演後の小山さん。お疲れ様です。
<撮影・掲載 了解済み>

チャリティーには指揮者の山下さんも



沢山の募金が集まりました。

やはり小山ファンが大勢来ていました。



チラシは実力派ピアニストとされてました
<クリック 拡大>

<クリック 拡大>

Date: 2011/6/19(日)

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 小金井市民交流センター大ホール音響体験会

2011年5月22日(日)
開演:14:00〜15:00

会場:小金井市民文化交流センター


お話: 小山実稚恵さんを迎えて
    「スインウェイ・ピアノの魅力」を語る
聞き手:小金井市民交流センター館長 天羽麻里子

ショパン:
ノクターン第20番「遺作」
ワルツ第7番作品64−2
ワルツ第6番作品64−1「小犬」      
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
リスト:
愛の夢 第3番 
パガニーニによる大練習曲第3番「ラ・カンパネラ」

<アンコール>
シューマン:トロイメライ
ショパン:ワルツ第1番




小金井市がこの度新しくオープンしました交流センターのホールに小山さんが選定されたスタインウェイが設置されました。今日はそのお披露目と言うことでのコンサートでした。
ホールは大ホール(578席)と小ホール(150席)がありますが、今日は大ホールでのコンサートです。
ホール内はとても明るく清潔感溢れ、まさに小金井市民の文化交流を行うのに最高の空間です。
客席に一歩足を踏み入れると、まだ新しい木の香りが何とも言えず気持ちの良い気分にさせてくれました。
ホールの床も壁も全てが今出来たばかりと言うホヤホヤの状態でした。
そしてスタインウェイ。本当に美しいです。新品の持つ美しさがスタインウェイにより一層の素晴らしい輝きをもたらしていました。

まず始めにこのホールの館長であられます天羽麻里子さんと小山さんのトークが30分くらいありました。
天羽さんの質問に答える小山さん。ホールの印象はとても明るくてゆったりしていますね。
ピアノの音色がとても自然で、新しいホールですが硬さが少なく伸びやかに響くとても素晴らしいホールです。
またこのホールに搬入したスタインウェイですが、そのピアノを選定された過程や基準があればとの質問に関しては、ハンブルグより搬入されていた大井埠頭にあるセレクションセンターにある4台のスタインウェイの中から選定されたそうですが、弾き較べる中で瞬間的にこれだ。。。と言える素晴らしいピアノであったとの事です。伸びやかで自然な感じがとても良く、搬入後もどんどん成長するピアノだと直感的に感じた様です。
小山さんは響きに影響のあるスタインウェイのボディーについて多くを語っていた様に思います。
そして被災地でのコンサート活動のことを小山さんへ質問されました。
3月11日の大震災で生き残ったスタインウェイのお話がありました。もともと宮古文化会館に置いてあったスタインウェイで小山さんが一昨年のコンサートでも使ったピアノだったのです。そして震災の後に高台にある中学校に避難されていたのですが、それを今回の5月11日の被災地でのコンサートのため磯鶏小学校に運び、災害にも負けない、という宮古の復興のシンボルとして演奏されたとの事です。ちなみに、宮古の文化会館は津波の盾になって、会館の一階部分などはすっかり壊れしまった様ですが、会館の裏手にあった民家は津波の被害からまのがれたそうです。復興はいつになるかはまだ全く見当がつかないようですが、この素晴らしいホールがまた復興してくれれば良いですね!
また印象的なお話としては被災地でのコンサートで着るドレスですが、あまり派手なものは慎んだ方が良いのでは?と思い、コンサートを行った学校の先生に相談をした所、その逆で出来るだけ華やかなドレスでお願いします。との皆さんの意見だったそうです。実際に被災された方たちは、我々が思っている様な事ではなくごく普通の事でお願いしたいとの事だったのです。。。この話には被災者の真の気持ちが含まれていました。

そしていよいよピアノ演奏です。
まず始めにショパンのノクターン第20番でした。被災地の事、そして田村先生を思い弾かれたこの1曲。もう僕は目頭の涙を押さえるのがやっとでした。
ピアノは本当に自然でなめらかな音色でした。音の歪やかすれなど全く皆無でダイナミックレンジも物凄く広くホール全体に鳴り響いていました。
小山さんの言われた通り、伸びやかで自然な音色はこのホールにとてもマッチしていました。
僕も今まで沢山のホールで小山さんのピアノを聴いてきましたが、間違いなくここ小金井市民文化交流センターのスタインウェイは第一級品である事は間違いない、と思いました。
演奏曲目はピアノの音色や性能を確認するのに十分な曲ばかりで、松雄楽器の調律師・杉浦さんの思いも詰まったこのスタインウェイは観客を十分に魅了出来る最高のピアノでした。
今日はとても貴重な体験が出来ました。小山さんが選定されたピアノがこれから何世紀も人々を魅了し続けて行くと思うと感慨無量でした。

小金井市民文化交流センターのスタッフの皆さんはとても神経が行き届いた細かかな対応をして下さいました。
小金井市の文化の発信場所としてのこれからが期待できます。このホールでの小山さんのリサイタルには必ず足を運ばせて頂きたいと思います。

午前中は快晴でしたが、終演後のホールの外は雨でした。
今日は田村先生の告別式が上野の森で営なわれました。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。



このコンサートをお聴きになられた方がいましたら、是非感想をお寄せください => こちらです

今日のお勧めの1枚<クリック>





駅のロータリーを挟んだ場所にあります

最高の立地条件です



ガラス張りの明るいホールでした

モダンなセンスが光ります



ピアノお披露目の案内です




液晶モニターが新しいホールにピッタリです

入場前の様子です



本当に気持ちの良い素敵なホールです



武蔵小金井の駅が望めます

近代的でモダンなホールです



リサイタルには最適なホールです
客席はスロープがついてどこもがベストポジション



小山さんが選定されたスタインウェイです

音の響きが素晴らしいホールでした



終演後の様子です




小金井市のシンボルとなる素晴らしいホールです






雨がパラついていました



工事中の武蔵小金井駅


Date: 2011/5/22(日)

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 日フィル 定期演奏会 第630回 東京定期演奏会 サントリーホール

日フィル 定期演奏会 第630回
東京定期演奏会 サントリーホール

小林の音楽的ルーツ、ハンガリー交錯する
熱狂と祈りの時


2011年5月21日(土) 14:00
会場:サントリーホール

指揮者:小林研一郎


バルトーク:管弦楽のための協奏曲
〜 休憩 〜
リスト:ピアノ協奏曲第1番
コダーイ:ガランタ舞曲
リスト:交響詩<レ・プレリュード(前奏曲)>



初夏を思わせる陽気でした!

まずは、皆さんと共に小山実稚恵さんの恩師であられます田村宏先生のご冥福をお祈り致したいと思います。
田村先生は1923年神奈川県横須賀生まれ。故永井進氏に師事し、1943年に東京音楽学校(現東京芸術大学音楽学部)卒業。1954年から56年にかけてケルンおよびウィーンに留学。ウィーン市立音楽院にてラウペンシュトラウフ教授に師事。帰国後はリサイタルをはじめ、室内楽の分野でも国内・外の著名な弦楽四重奏団と共演するなど、積極的な演奏活動は現在に及んでいる。その的確で格調高い演奏には定評がりました。特に1988年から1992年にかけての10回にわたる「田村宏 室内楽シリーズ」は、その円熟した演奏によって多くの聴衆を魅了致しました。また続いて1996年から「田村宏 室内楽新シリーズ」をスタート、国内外の様々な演奏家を招いて創り上げるアンサンブルは室内楽の醍醐味と、各方面から称賛を集めていました。
教育の分野でも、その優れた指導力によって、小山さんをはじめ数多くの俊才を世に送り出しています。東京芸術大学名誉教授。平成2年度芸術祭賞を受賞。平成6年春の叙勲において勲三等旭日中綬章を授賞されました。
また田村宏 『 ある長老ピアニストのひとりごと 』の著書を出版されていますが、評論家の萩谷由喜子さんのホームページにも紹介されています。
http://www15.ocn.ne.jp/~yukiko99/wadai3.html#20091031
http://www15.ocn.ne.jp/~yukiko99/wadai3.html#20090811-2
小山さんも心から悲しんでおられる事と思いますが、同時に田村先生より受けたピアニストとしての教えを心に刻まれており、今日の凛としたリストの演奏はいつもと変わらず素晴らしいピアノでした!
田村先生の魂は永遠に 小山さんの心の中にあり、苦しい時、辛い時はいつでも声が響いて来るのだと思います。

そして昨日行われたコンサートでは、皆さんご存知の通り、皇后さまが小山さんのリストを聴きにサントリーホールへお出まし下さいました。皇后さまのお優しく、そして心温まる行動は素晴らしいの一言ですね。被災地の皆さんを始め、小山さんも沢山のエネルギーを頂いた事と思います。

今日は開演前に土曜限定のプレトークが15分間ありましたので、まずはそれに参加しました。
ホール1階の約半分くらいの席が埋まりました。
今日のプログラムの聴き所や、ソリストである小山さんの紹介などをされていました。
プログラムの前半は、まずはバルトーク。管弦楽のための協奏曲はソロの無い、所謂管弦楽のためだけの協奏曲です。この曲は意外とお気に入りの曲で、学生時代はかなり頻繁に当時はレコードを聴いていました。
コバケンと日フィルのバルトークは、やはり圧巻で素晴らしいの一言ですね。特に後半からの盛り上がりは尋常では無い緊張感溢れる素晴らしい演奏でした。
そして後半は小山さんのリスト・ピアノ協奏曲第1番。久しぶりに聴かせて頂きます。
小山さんのリストのコンチェルトは以前より特に好評で今日は待ちに待ったプログラムです。
小山さんはワインレッドのドレスでリストの曲にピッタリの目の覚めるような美しいレッドでした。
コバケンの唸りと共に演奏が始まりました。
小山さんの力強く、そして繊細でしなやかなリスト。自由自在にピアノの鍵盤の上を指が移動している姿は、本当に圧巻です。特にリストの曲は難曲なのは当然ですが、それをごく普通に弾かれている小山さん。ものすご〜い指先の動き、生で指使いを見ると本当に超絶の凄さが分かります。今更ながら感動の連続でした!
演奏中はきっと小山さんの心の中では田村先生が叱咤激励されているのでしょう。
小山さんは皆さんもご存知の様に海外留学はありませんが、田村先生、吉田先生と言う非常に優れた恩師に恵まれた事で今日の日本を代表されるピアニストに成長されたのです。生まれながらの天性と優れた教師。後は頑張り屋で心優しい小山さんがファンの心を掴んで話さない魅力になっているのだと思います。
しかし鮮やかな演奏でした。トライアングルの響きと相まって、僕は特に後半のクライマックスから一気に駆け上る部分が大好きですが、もう鳥肌が立ちっぱなしでした。
演奏後はブラボーと沢山の惜しみない拍手がいつまでも続いていました。
きっと天国から田村先生も喜んでおられる事でしょう。 小山さん、本当にお疲れ様でした。

今日のリストは僕の心の中でも永遠に消えることの無い、素晴らしい名演奏だった事を皆さんへもお伝えさせて頂きます。


このコンサートをお聴きになられた方がいましたら、是非感想をお寄せください => こちらです

今日のお勧めの1枚<クリック>





半袖でも大丈夫な季節になりました。




のどかなカラヤン広場です。

外国のファミリーが沢山いました。



噴水前にたたずむ・・・・・

とても可愛い子供に思わずシャッターを・・・



清清しい快晴です!

後は被災地が一刻も早く立ち直ることです。



しかし穏やかなカラヤン広場です。




久しぶりの日フィル定期演奏会




入場開始を伝えるオルゴールが鳴り響きます。




今日は完売ですが、落ち着いた雰囲気でした。




小山さんのサイン会があります。




開演前のドキドキ感がたまらないですね。

サントリーホールは日本を代表するホールです。



終演後の小山さんです
<撮影・掲載 了解済みです>

沢山のファンの皆様と交流されていました。



5時はまだまだ明るいです。




<クリック>




Date: 2011/5/21(土)

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