まさとの感想コーナーは、一人でも多くの方にクラシック音楽の素晴らしさを知って頂くこと、
また各楽団、各ホールの素晴らしさを伝えるために書かせて頂いております。
主旨をご理解いただけます事、心よりお願い申し上げます。 管理人・まさと
なお、この感想はファンとしての一個人のコメントになりますので、ご了承ください。

★ 画像の表示に時間が掛かりますので、少しお待ち下さい ★
★ 画像が表示されない場合は、ホームページを再表示して下さい ★



▼朝日カルチャーセンターの講座(新宿教室)             2011/12/04 (土) 
▼小山実稚恵 華麗なるショパンの世界<第2回>      2011/11/19 (土) 


 朝日カルチャーセンターの講座(新宿教室)

朝日カルチャーセンターの講座(新宿教室)

講座名:ピアニストの系譜

2011年12月3日(土)
16:00 〜 17:30

講師名:
ピアニスト 小山 実稚恵
音楽評論家 真嶋 雄大

会場:新宿住友ビル 7階 74教室

(演奏曲目)
ショパン:ラルゲット 協奏曲第2番・第2楽章
シューマン:「子供の情景」第1曲〜第7曲
ラフマニノフ:前奏曲 作品23−6
ラフマニノフ:音の絵 作品39−5
ラフマニノフ:ヴォカリーズ(アンコール曲)

※真嶋雄大さん著書:ピアニストの系譜はこちら

朝からの雨は、午後からは幸いにも止んでくれて少し青空ものぞいていました。
師走の新宿はやはり大賑わいでヨドバシカメラ前の通りは、いつもより人通りが多い様にも思えました。

今日は新宿住友ビルでの朝日カルチャースクールで、僕は3回目の参加になります。
前回(2009年7月)の講師も真嶋雄大さんでしたが、とても楽しく学ばせて頂きましたので、今回もとても楽しみしていました。(前回は こちら です)

住友ビルには早く着き過ぎてしまいましたので、51階の展望台(無料です。夜景が素晴らしい様なので、皆さんも是非一度お越し下さい)へ昇ってみました。(下の画像をクリックするとビルの動画も見れます)
どんよりした空でしたが、はるか遠くの丹沢山系?も見えました。
一度、1階まで降り今度は教室のある7階へ行くエレベーターへと向かいました。(昇る階により、それぞれ専用のエレベーターがあります)
教室の階に着くと講座名の書かれたパネルが目に入りました。ここ朝日カルチャーはとてもバラエティーのとんだ素晴らしい講座が日本各地で沢山開かれていて、特に会員にならなくても好きな講座が選べて学べます。==>こちら

待つこと15分位で係りの方の案内で教室へ案内をしていただきました。
今回も前の方の席を選びました。教室に入ると、真嶋さん、小山さんのお席の横にヤマハ C−2のグランドピアノが置かれていまして、調律師の方が限られた時間内であると思いますが、熱心に調律をされていました。(調律師 酒井さんのツイッター
時間になるとお二人が拍手に迎えられ教室内に入り席につかれました。
講座名となっているピアニストの系譜は真嶋さんがこのスクールで行っているシリーズであると共に、著書を今年の10月に出されており、ピアニストの師弟関係などをたどるシリーズとなっています。==>著書の詳細は真嶋さんがアップされているユーチューブをご覧下さい。

今回は今年の5月19日に他界された田村宏先生との思い出を小山さんに語っていただくと共にピアノ演奏もお聴かせ頂けるスクールです。
小山さんはピアニストとしては珍しく海外では学ぶ事は無く(ロシアに行きたかったのですが、冷戦時代でその機会を得る事がなかった様です)、吉田先生、田村先生のお二人から学ばれ、また音楽家の家系でもなくごく自然にピアノの魅力に取り付かれここまで登りつめたと言う才女であります。
ピアノを習おうと思ったのは、おもちゃのピアノがきっかけで5歳の終わりにアップライトピアノを御両親に買ってもらい、音楽教室を探すにあたっては、小山さんのお母様が盛岡にあるいくつかのピアノ教室の発表会へ行かれてその中に吉田先生の教室があり、一番子供たちがのびのびと弾いていたのが印象に残ってお選びになったとの事で、やはりお母様にも先見の明があったのだと思います。
田村先生は第16回全東北ピアノコンクール 第1位 文部大臣賞受賞(中学1年生)時の審査員をされていたと言う事と、吉田先生も田村先生に少し学ばれた事があった様で、この時点で既に田村先生との運命的な繋がりがあった様です。
田村先生はとても厳しい指導で有名だったそうですが、小山さんの印象としては若い時には気つかなかった事ですが、時と共にその音楽家として、そして人間としての素晴らしさをしみじみと感じて来た事と言われていました。
そして脱力についての指導についても田村先生の指先について、そして小山さんとの違いを述べられながら小山さんは語られていた様に思います。
真嶋さんが調べた事に寄りますと、著名なピアニストの方の師弟関係をたどって行くと、ベートヴェンやリストなどにたどり着くそうで、小山さんも田村先生を通じてリストなどに繋がって行く様です。クラシック音楽は他のジャンルの音楽には無い、血筋と言うか血統と言うかそういうものがあり、なるほどなぁと素人ながら納得してしまいました。
途中、目の前にあるヤマハ C2でショパンのラルゲット、シューマンを弾いて頂きましたが、その素晴らしい音色の響きに驚きを隠せませんでした。素人ながら小山さんのピアノを聴き続けてきた僕の耳でも判るほど、ピアノは素晴らしく仕上がっていて、その調律の素晴らしさをまざまざと思い知りました。
そしてラフマニノフの音の絵で、その調律の素晴らしさに間違えない事を知り得ました。小山さんの全力投球でも根を上げてないヤマハのC2ピアノが、お世辞でなくそこにありました。(調律師 酒井さんのツイッター
アンコールも弾いてくれましたが、何と僕のお気に入りのヴォカリーズでした。目の前での演奏の素晴らしさは、もう涙物でした。(このヴォカリーズは来年の新譜でもあります==>こちら
楽しかったスクールもこれで終わりました。終演後はサイン会も行われ、小山さんとの楽しい会話に話が弾む皆さんでした。

僕の2011年のコンサートはこれで終了です。(小山さんは、年内にあと3つあります。)
今年は、3月11日の東北大震災にはじまり、田村先生の死去、そして最愛なるルビン君の死去(ショパンと同じく、17日に亡くなりました。)と、色々と悲しい出来事が続きましたが、これも人生の宿命なのだと思わずにおられません。
来年は、新年そうそう小山さんの新譜も出るし、明るく希望を持った年であることを願う次第です。

ファンの皆様、来年も宜しくお願いいたします。



このコンサートをお聴きになられた方がいましたら、是非感想をお寄せください => こちらです

今日のお勧めの1枚<クリック>





午前中の雨があがりました。西新宿駅前

西新宿の高層ビル



元祖、ヨドバシカメラ



住友ビルが見えてきました。

銀杏並木が色づいていました。



<画像クリックすると動画が見れます>

新宿住友ビル前



クリスマスツリーがあります。

時間があるので51階の展望台へ・・・



<画像クリックすると動画が見れます>

遥か彼方まで一望出来ます



教室は7階にあります




74教室 ピアニストの系譜



カルチャースクール受付

この扉の奥に教室があります



終演後のサイン会

今年もあと僅かですが、頑張って下さい。
<撮影・掲載 了解済み>



すっかり日は落ちてました

12月に入ると一気に年末の装いになります



あちらこちらにイルミネーションが・・・




西新宿 高速バス乗り場前

新宿西口 ロータリー


Date: 2011/12/03(土)

                                                        Copyright(c) 2011 Michie Koyama Fan Site All Rights Reserved.

 小山実稚恵 華麗なるショパンの世界<第2回>

小山実稚恵 華麗なるショパンの世界
第2回 ショパンの名曲〜室内楽版コンチェルト〜

2011年11月19日(土) 
開演:15:00

会場:厚木市文化会館 大ホール


出演:
小山実稚恵(ピアノ) 景山誠治 ・ 景山裕子(ヴァイオリン) 
安藤裕子(ヴィオラ) 上森祥平(チェロ) 渡辺玲雄(コントラバス) 


曲目:
練習曲 嬰ハ短調 作品25-7
ワルツ 第10番 ロ短調 作品69-2
ワルツ 第19番 イ短調 「遺作」
ワルツ 第8番 変イ長調 作品64-3
ピアノ協奏曲 第2番 へ短調 作品21(室内楽版)
ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11(室内楽版)

<アンコール>
ショパン:
ワルツ第1番「華麗なる大円舞曲」作品18


朝から生憎の雨で風もかなりありました。
17日の早朝に、小山さんが17年間可愛がっていたルビン君が亡くなられたそうなので、その涙だったのかもしれません。
今日は厚木市民文化会館のシリーズで、「小山実稚恵 華麗なるショパンの世界」<全3回>の第2回目です。
第1回目は昨年の12月に小ホールで行っていますが、今日は室内楽だし音の響きを考慮して大ホールにしたのだと思います。
そして景山さんを初めとするこのメンバーとは、今年の1月に杉並公会堂で共演をしています。
景山誠治さんとは、芸大時代の同級生だしこのメンバーとはもう気心の知れている仲と言えます。

まず前半の4曲は小山さんのソロ演奏ですが、小山さんは淡いピンク色の素敵なドレスで登場されました。
練習曲 嬰ハ短調の切ないメロディー、そしてワルツ10番も叙情的で悲しげですがとても素敵です。
ワルツ3曲の後はメインイベントになりますショパン・コンチェルトの室内楽版です。
まずは第2番です。オーケストラ版とは違い、それぞれの楽器の繊細な音色が響き合い、何とも言えず心地よいコンチェルトです。メンバーの皆さんは、気心の知れている仲なのでその息はピッタリで素晴らしいハーモニーです。
特に第2楽章はショパンの切ない恋心が余すことなく表現され、とても素晴らしい名演奏でした。
やはりショパンのコンチェルトは、室内楽版も最高に素晴らしいです。

そして休憩時間を挟み後半は第1番です。2番も素晴らしいですが、やはり何と言っても聴き応えのあるのは1番でしょう!華麗で繊細な曲に、この室内楽の響きはとても良く合っています。そして今日は大ホールである事からその音の響きは、また更に深い味わいをかもし出しています。心躍るピアノの音色にそれを支える様に響きあう弦の音色がとても心地良くショパンの曲を余すことなく表現されて、そしてフィナーレへと上り詰め華麗に幕を閉じました。
演奏が終わると、大きな拍手が会場内を包み込みました。

今日はとても充実したとても素晴らしいコンチェルトを聴くことが出来ました。
この気の合ったメンバーで、是非また演奏をして欲しいと思います。
最後のアンコールはショパン:ワルツ第1番「華麗なる大円舞曲」作品18でしたが、ルビンとの別れを吹き飛ばす様な素晴らしい演奏でした!

終演後はサイン会がありましたが、予想以上の沢山の方が参列されました。
小山さんはお疲れの仲を、お一人、お一人に優しく接しておられ本当に頭の下がる思いです。
どうぞこれからも健康には御留意されて頑張ってください。



このコンサートをお聴きになられた方がいましたら、是非感想をお寄せください => こちらです

今日のお勧めの1枚<クリック>





昨夜から物凄い雨が降っています

風も少しありました



今日は大ホールでの室内楽です



まだ入場前でした

落ち着いた雰囲気のホールです



今日はサイン会があります




2階からの風景



開演前の様子です

休憩時間の様子です



終演となりました

サイン会は長蛇の列でした



お一人お一人と楽しい会話



とても素敵な笑顔です
<撮影・掲載 了解済み>



既に日は落ちていました

本厚木駅前には綺麗なイルミネーションが



クリック



Date: 2011/11/19(土)

                                                        Copyright(c) 2011 Michie Koyama Fan Site All Rights Reserved.
inserted by FC2 system