指揮者の宮本文昭さんとは3月6日に公演された
調布市グリーンホールでのベートーヴェンの皇帝を共演しました。今日は2回目の共演になります。
前回は東京都交響楽団でしたが、今日は音楽監督となった東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団での就任披露演奏会であります。
オーボエ奏者から指揮者へと、多才な宮本さんなら納得出来る選択です。
今日演奏するモーツァルトのピアノ協奏曲第27番は小山さんが、好きな協奏曲として上げている3曲の中の1曲になります。小山さんは特に第2楽章が好きだとお聞きしています。
オペラシティには6時ちょっと過ぎに現着しました。途中の山手線は激込みでしたが、京王線は比較的空いていました。と言っても新宿で乗り換えて1つ目の初台駅なのでこの先が込むのかもしれません。
ホールに足を踏み入れると宮本さんの就任を祝う沢山の献花が心地よい香りを漂わせていました。
就任を祝う第1曲目は、何と言ってもワーグナーのマイスタージンガーでしょう。
指揮棒は持たず体全体で指揮をする宮本さんは、正に完全燃焼の宮本さんでした。雄大で煌びやかなワーグナーにとても感動しました。
就任についたばかりとは思えず、東京シティフィルの皆さんと親身一体の演奏を聴かせてくれました。
そして2曲目は小山さんのモーツァルトです。
小山さんは落ち着いたカラーの素敵なドレスに身をまとい登場されました。
いよいよ宮本さんとのモーツァルトの開演です。
27番はモーツァルトが最後に作曲したピアノ協奏曲でもあり、その完成度はまさに神が宿った名曲であります。
第1楽章より柔らかで気持ちが穏やかになるこの曲は心を癒してくれるとても素晴らしい曲です。
例えて言えば、まるで小山さんご自身をイメージした曲であると僕は思っております。
特に第2楽章は天にでも昇るような美しく、至福を体全体で味わう事の出来る素晴らしい演奏で、小山さんのお人柄を音に表した様な名演奏でした。
小山さんは、恐らく宮本さんの様な指揮者と相性が合うのでは?と思います。また是非共演して欲しい名指揮者です。
演奏が終わると沢山のブラボーと拍手がいつまでも鳴り響きましたが、ここで小山さんがアンコールをプレゼントしてくれました。
これも小山さんにお似合いのシューマン作曲のトロイメライです。
本当に美しく幻想的な音の世界にしばし時を忘れました。演奏が終わっても暫く静寂が続き、そして皆さん我に帰った様に沢山の拍手を小山さんへ贈りました。
本当に美しく幸せな時間でした。
後半はブラームスの交響曲第2番でしたが、東京シティ・フィルの皆さんとの息が合った素晴らしい演奏に心より拍手をいたしました。
終演後は宮本さんと小山さんのサイン会が行われ、終演後も皆さんの熱い熱気に包まれたオペラシティでした。
今回のテーマである”完全燃焼”を十分満喫出来たオペラシティーでした。
これからの宮本さんと東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の皆さんの演奏を期待しています!
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